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ガンジー(13)良心に関しては、多数決の法則は当てはまらない。

名言・格言
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■ 何がいいかを決める基準は自分の中にある!

In matters of conscience, the law of the majority has no place.

良心に関しては、多数決の法則は当てはまらない。

(インドの弁護士、宗教家、政治指導者 / 1869~1948)
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多数決は常に正しいのでしょうか?

その問いに一定の確からしさをもって答えてくれている坂井豊貴さんの最近の著書もあります。

さて、詳細はここでは書けませんが、Brexit を決めた英国の国民投票では、51.9パーセント対48.1パーセントという僅差の賛成多数でEU離脱が決められました。しかし、独立党のファラージ党首が英国国民を煽りに煽った「EUへの拠出金は莫大である、離脱すると移民の受け入れを制限できる」という政策は、本人が国民投票の翌日に間違いだったと撤回します。はてさて、そういうこれこそ真正なるフェイクニュースで世論を操作された国民投票の結果に、英国国民はどこまで縛られなければならないのでしょうか。

そういう国際政治の舞台での大げさな話ではなくて、もっと身近なところでもどうでしょうか? あなたの部署の声が大きい上司の意見がいつも通る、しかも周囲が何となく空気管で賛意を示してしまうせいで、という状況を目にしたことはないでしょうか。それはフェイクニュースとまではいかなくても、本当の多数決が行われているとは言い難いし、仮に多数決が常に正しいのならば、あらゆる組織で行われる会議での合議や投票が間違いを犯すことはないはずです。

私は、会議の場で少数意見になることについては何ら恐れを抱くことはありません。正々堂々と主義主張を述べて、相手を説得、力押しするのではなく、腹落ちしてもらうための努力を惜しまない、という意味で、自説の正当性や合理性を訴えます。

最近は、あえて自分の発言を抑制するように心がけています。現場では年長者の部類に入ってきたので、私が自説を声高に主張すると、若者の中にはそのまま受けいれるような空気感が多少なりとも漂い始めたからです。

それゆえ、「傾聴」を旨として、会議に挑むようにしています。多数決は正義などという生硬な主張は致すまい。かといって、自説を絶対曲げるなという頑迷なことも申し上げますまい。「傾聴」の精神をもって、人の意見、人の立場を尊重して自分の考え・意見を組み立てる。そして、適切な方法と言動でそれを主張する。その所作を現在、絶賛研究中です。

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