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そうか、君は課長になったのか。(4)人を幸せにするのが、自分の幸せ - ノブレス・オブリージュであれ

本レビュー
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■ 「世のため人のため」に生きることが「自分のため」になる

コンサルタントのつぶやき

このシリーズは、現在、東レ経営研究所特別顧問:佐々木常夫さんの16万部を超える「課長本」の決定版の1冊から、私が感銘を受けた言葉をご紹介(時には、私のつまらないコメント付きで)するものです。

佐々木さんのご紹介:オフィシャルサイト

まずは佐々木さんの強烈な告白からこの節は始まります。

正直に告白しましょう。
私は、「世のため人のため」という「志」をもったと書きましたが、本音を言えば、それは「自己愛」でした。
人は「世のため人のため」と言っても、それだけを目的に生きるのは難しいところがあります。人は悲しいかな、金銭欲や出世欲などさまざまな迷いもあるものです。これを否定してしまうとウソになる。実際、私も幼いころの苦しい生活、厳しい受験勉強などを通じて、「世のため人のために生きる」ということだけで100%自分を納得させることはできませんでした。

佐々木さんが課長として部下に仕事のやり方や理念についてこんこんと語りかけようとしたとき、自分の中にあったものは「自己愛」だったのだと独白されました。

私は、「自己愛」が人一倍強い方だと思っています。自己否定感を強烈に抱いているということは、逆説的に自分が好きだから。自分の仕事だけを見つめ、自分だけの達成感や貢献意欲だけを気にしているプレイヤーの時には、そういう意識でも、過怠なく仕事を済ませられたのでしょう。

佐々木さんが例に出されたお話の中に、次のような導師(禅僧)の言葉がありました。

人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人から必要とされることの4つです。働くことによって愛以外の3つの幸せは得られるのです。彼らが働こうとするのは、社会で必要とされて、本当の幸せを求める人間の証なのです。

人は何のために生きるのか、人は何のために仕事をするのか、、、

人から褒められたいから。人から愛や尊敬を得たいから。究極的には自分の幸せのためだけれど、それが人のためになってから自分の幸せになるのならいいじゃありませんか。

「ノブレス・オブリージュ」という言葉があります。高い地位にいる人には、社会や人々のために尽くす義務があるということです。しかし、エリートが一方的に義務を負っているわけではありません。社会のため、人のために行動を起こし、結果を残すことによって、その人は地位や報酬だけでなく、尊敬と愛情という幸せを手に入れることができるのです。高い義務にはそれに見合う高い報酬があるのです。
課長は部下の成長に直接タッチできる唯一の職位です。だから、君にも部下に対して「ノブレス・オブリージュ」であってほしい。

滅私奉公で、無私の心をもて、というのはあまりに切なくつらいもの。そんなやせ我慢は必要ありません。名声と尊敬を素直に喜びに変えましょう。そのために、やるべきことはやる! 高い「志」を持って、部下の育成に心を砕く。部下も成長して、あなた(課長)にも立派な指導者という評価が着く。「ノブレス・オブリージュ」の日本語訳は、決して「無欲の奉仕」ではない。

筆者注)西郷南洲や、アルフレッド・アドラーとはまた異なる見解。(^^;) 私を含め、凡人はできるだけ、偉人たち、立派な先人たちのお言葉を自分のものにする努力をするのみ!

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