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アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉(33)

本レビュー
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■ あなたの目には世界は何色に見えていますか?

コンサルタントのつぶやき

ピンク色のレンズの眼鏡をかけている人は
世界がピンク色だと勘違いをしている。
自分が眼鏡をかけていることに気づいていないのだ。

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あなたが道を歩いている姿を想像してみてください。やがて、あなたが日頃から好意を持っている異性が向こうからやってきました。すれ違った瞬間に相手があなたの顔を見て、クスッと笑いました。あなたはそのとき、どう思いますか?

「バカにされた」と思いますか?

それとも

「相手も自分に好意を持ってくれているから微笑んでくれた」と思いますか?

人は同じ場面に出会っても、受け取り方は十人十色です。相手のしぐさはただひとつなのですが、解釈方法は複数存在します。それはあなたの気持ち次第だから。

人間は、同じ体験をしても、それを喜ぶ人もいれば、それを悲しむ人もいる。それは認知の中核を占めるライフスタイル(=性格)によって決まるのです。自分は人に好かれるはずがない、という自己概念の人は「バカにされた」と思うでしょうし、自分はあらゆる人に好かれているはずとする自己概念の持ち主は「相手も自分に好意を持ってくれているから微笑んでくれた」と思うに違いありません。

多くの人は自分が独自の認知の傾向を持っていることに気がついていません。あらゆるものがピンク色に見えるのは、世界がピンク色だからだ、と思っているのです。しかし、実際には自分がピンク色のレンズの眼鏡をかけているだけなのです。

このように、ライフスタイルはものごとの見方に色眼鏡として影響を与えます。これを「認知バイアス」と呼びます。

それと同時に、私たちは「認知バイアス」を通してしか世の中を見ることはできない、というのも歴然とした事実です。世の中の誰を取っても、完全に認知バイアスから自由で客観的な見方ができるというのは幻想です。

たとえ、深層学習(ディープラーニング)機能により強化された人工知能(AI)であったとしても、学習のために与えられた情報によってバイアスがかかることを防ぐことはできません。

まあ、色眼鏡でしか世の中を見ることはできないのだ、と達観することで、どっちの見方が正しいか、という不毛な議論には終止符を打ちましょう。ビジネスにおいては、どっちの見方の方が「正しいか」ではなくて、「適切か」「課題解決により効果的か」という視点で議論をした方がよさそうです。

人の数だけ正義あり!(^^;)

 

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