■ その場限りの力押しはダメ!
Force is all-conquering, but its victories are short-lived.
武力はすべてを征服する。しかし、その勝利は長続きしない。
(米国の第16代大統領 / 1809~1865)
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一般のビジネスも、コンサルティングも同じだと思うのですが、力押し、力づくで釈仏して、その場は収まったとしても、中長期的な成功を収めるのは難しいものです。
例えば、クライアントとのミーティングにおいて、説得力のある理屈で提案を押せないとき、相手が腹落ちしないまま、勢いと語気の強さで、雰囲気でその場を制する。そして強引に自らが得たい結論に導く。腑に落ちないクライアントが、なんとなく、気を呑まれて、“OK”といってしまうかもしれない。しかし、本当には納得していないので、プロジェクトを続けている内に、疑問が沸々と湧いてきて、何度も同じことを蒸し返したり、やがては、途中で方向転換が意思決定され、それまでやってきた作業が無駄になることもあり得ます。
例えば、部下との打ち合わせにおいて、意見の食い違い、見解の相違が生まれた時、地位と権力を駆使して、力づくで押さえつけて自分の意見を押し通しても、部下は面従腹背でその場では従ったふりをするだけ。心服していない指示には本気で取り組もうとせず、見えないところでサボタージュが起きたりします。
三国志の故事にもあります。
西南夷の有力者の孟獲たちが蜀に反乱を起こして諸葛亮が南征を企図した際、「泣いて馬謖を斬る」で有名な馬謖が献策した「城を攻めるは下策、心を攻めるが上策」により、孟獲が心の底から蜀に忠誠を誓うまで、戦って勝利して捕えては、降伏するまでまた戦うを繰り返したという「七縱七擒」。これが蜀の後背地の安定に寄与することになり、その後、魏を倒すための北伐に集中できた要因となります。
(馬謖 WiKiより)
結構、私は感情が乗ってくると語気が荒くなるので、注意はしているのですが、なかなか修正できずに、今は力押ししていないかなと振り返りつつ会議をしていたり。。。分かっているんですけれどね。(^^;)
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