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課長になれない人の特徴 第6章 態度編

本レビュー
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■ その振る舞い、残念ですがあなた自身の評判を落としています!

コンサルタントのつぶやき

今回は、「態度編」として、ビジネスマンとしての賢い、一挙手一投足に関してお話したいと思います。

繰り返します。引用もありますが、これはあくまで読書感想文なので、本当に書いてあることを確認したい人は、実際に本書を手に取ることをお勧めします。簡単に短時間で読めますよ!

26.目立ちたがる
「目立ちたがり」と「目立つ人」は違います。
「目立ちたがり」は、自らの意思で何とかまわりの目を引いて、目立とうとする人です。逆に、「目立つ人」とは、ほおっておいても、周りが捨て置かない人、誰からの注目を浴びてしまう人です。

ここが分岐点。目立とうと自ら意識して行動して得られるものは、「あの人ちょっと変わっているね」という評判だけ。人格を磨く、一目置かれる態度を示す、他人からの質問には真摯に回答する、助け舟を出す、機転を利かせ先回りして段取りをつけておく、すべて、相手のために行った行動が自分の評価価値を高めます。

27.時間を守らない
時間を守らない、という行動結果がもたらす、その人のものの考え方が相手に好印象を与えるか、それとも評判を落とすか、という問題です。実際に、時間を守れなかった事実があるかどうかが問題ではありません。仮に、約束した時間に遅れそうになった、遅れた時、あなたがとった行動を促す、あなたの心理状態が問題です。

① 相手への尊重や敬意
時間に遅れるということは、上司やお客様なら特に、相手の時間を奪うということです。遅れた10分だけでなく、相手を拘束している30分、さらに、その約束を果たすために、他の約束を取り下げた相手の機会費用まで考えた時、たった10分は、たった10分で収まるわけがありません。

② あなたの時間・作業管理能力
約束した時間を守れない原因はどこにありますか? 電車が遅れたから? 寝坊したから? 約束の時間を守れないということは、あなた自身のビジネスマンとしての時間管理、作業管理の能力の高低をそのまま表わすものです。あまり特定的なことは言えないのですが、筆者が移動手段に使う公共交通機関はよく遅れることで有名です。そこで、筆者は、特にお客様とのアポイントメントの場合、軽く30分は前に着くようにスケジュールを組みます。

③ リアルタイム・アカウンタビリティ
あなたは、移動時間中に、約束の時間に間に合わなそうと感じたらどう行動しますか? ぎりぎり間に合うと思った際でも、即時に先方に連絡を入れて、「10分程度遅れそうです。理由は●●です」と先方に対してできるだけ早めに伝えるようにしています。ポイントは3つ。
・相手に事前に連絡を入れることが、相手への敬意を伝えることになる
・相手に事前に連絡を入れることが、あなたの誠意を伝えることになる
・相手に事前に連絡を入れることが、あなたに時間管理能力があることを示すことになる

28.ぐいぐいリードする
大きな声、正論を吐く、熱意を示す、いろんな方法で、積極的な態度を示すことで、あなたの意見が通り、チームや組織全体があなたの意に沿うように行動することがあるかもしれません。その時、あなたは、してやったり、自分はリーダーシップを発揮した、と自己満足に陥っている可能性が大です。

ここでのキーワードは「納得感」です。構成員一人ひとりがどこまで納得してあなたの意見についていっているかが問題です。そして、恐ろしいほどに、人は自分の意見、特に他人の意見について、しかも、否定的な見解ほど口にしない、という性質を持っています。それは、人々が組織の中で保身的に行動するのが常だからです。

言いだしっぺがぐいぐい正論を吐いて、失敗しても、他の人はその失敗を言いだしっぺ一人に押しつけることができますから。

それゆえ、真のリーダーシップは、一人一人の納得感を高められるよう、相手の視点になって、相手がどう納得するかに焦点を当てた会話を心がけます。

29.たたき上げの感じがする
若い時から、実務の中で、いろいろ失敗を繰り返し、細かい事例をコツコツため、また仕事のコツを体感し、仕事の仕上がりがうまくいかせることに長けている先輩や上司が、あなたの職場にも多いかもしれません。しかし、ここで落ち着いて考えてみてください。所詮、昔、その人の置かれた環境で培われた実経験に基づく知恵。その知恵だけを持ち出されて、説得されますか? または、尊敬の念や、将来の高い不確実性の中でも信頼性の高い意見をもらえそうなイメージがありますか?

残念ながら、「たたき上げ」というのは、「三現主義」、①現場、②現物、③現実だけに依拠する思考方法を最優先してしまいがちです。残念ながら、マネジメントとは、

① そもそも論(いろんな分野の基礎的な知識)
② 自分が未経験の分野の実務知識
③ マネジメントそのもののツールやノウハウに関する知識

の3つを必要とします。

よく言うでしょ、「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」と。
マネジメントの仕事をしたい人、マネジメントの仕事に就けたいと上司から思われたい人は、この格言をよく理解するべきです。

30.厳しい感じがする
「仕事ができる」人の一般的なイメージは職人気質で、「自分に厳しく他人にも厳しく」「厳格な手順(プロトコル)で仕事をきびきびと、てきぱきとこなす」というものです。そういう人は、優秀なプレイヤーとしては、どの職場にも必要です。しかし、チームビルディング、チームワークの醸成に、そんな態度、雰囲気を醸し出す人が役に立つでしょうか?

また、みなさんは、柔和な意見を聞いてくれる人と、厳しい感じで言葉を交わしても、いつも議論になって勝ち負けがつく(大抵は負けてしまいますが)所まで会話をやめない人、どっちのタイプと一緒に仕事がしたいですか? 管理職は一緒に仕事がしたいと思われないと務まりません。

もうその一言に尽きます。

ということで、どうでしたか? 残念キャリア30の特徴は?

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