■ 変わるのは難しいけど、変えようというのはたやすい
健全な人は、相手を変えようとせず自分が変わる。
不健全な人は、相手を操作し、変えようとする。
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本書に紹介されているエリック・バーンの言葉から。
「過去と他人は変えられない。しかし、今ここから始まる未来と自分は変えられる」
相手と自分のどっちが悪かったのか? 過去に起こった出来事の責任・原因を追及する時間と労力があったら、その分のエネルギーを将来起こり得る課題解決に割く方がはるかに生産的です。
実際に、お客様、部下、上司、サプライヤーの担当者、配偶者や子供、相手に非があったとして、それを明らかにして、相手を責めてみたところで得られるものは、「今、これから、自分ができること」を考え抜いた結果の素晴らしいアイデアや方針に勝るものはありません。
相手に気付いてほしいことがあれば、相手に気付かせようというのではなく、相手が気付けるように自分の行動、伝え方、表現の方を変えるのです。自分への信頼性、自分の説得力を磨く方が、相互理解の早道です。
不健全な人が他人を責め、過去を愚痴り、自分が被害者だと同情を求めている姿を目にはこそすれ、本人は決して何も解決に向けて行動は起こさないものです。
どっちの生き方が、あなたの人生を幸福に連れていってくれるか。自明のことではありませんか。
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