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アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉(21)

本レビュー
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■ 感情には隠された目的がある!

コンサルタントのつぶやき

カッときて自分を見失い怒鳴った、のではない。
相手を「支配」するために
「怒り」という感情を創り出して利用したのだ。

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アドラーによりますと、「あらゆる行動には目的がある」。

アドラーが喝破した「目的論」「使用の心理学」に沿って考えると、怒りという感情は、相手にいらだちを伝え、相手を支配する、という「目的」のために「使用」されているだけなのです。

一方で、アドラー心理学が登場する前に隆盛を誇った(今でも主流ですが)フロイト心理学では、「目的論」とは真逆の「原因論」という見解を持ちます。「人は無意識下の感情により突き動かされる」(例の「リビドー」というやつです)と考えるのです。この場合、怒鳴ったのは無意識の「怒り」が原因であり本人は悪くない、という解釈になりえます。

アドラー流に理解すると、「感情」は主に2つの「目的」で使用されます。
① 相手を操作して支配する
(カッとなった表情や態度で相手を威嚇し、自分の言う通りに相手を操作しようと試みる)
② 自分自身を突き動かす
(感情を「使用」することで、自分自身の行動を促進する)

これは、解説が少々必要ですね。つまり、感情により「背中を押して」もらうわけです。人は理性だけで行動するわけでは決してありません。「怒り」「悲しみ」「喜び」「恐れ」といった感情が、人の行動、「前に進む」「ストップする」「怯む」などの行動を促進するのです。

このように、人が周囲の人間に示す「感情」というものは、相手と自分を動かすために、自分自身で利用している、と考えるのがアドラー流です。

そして、そう自覚することで、「感情」を使っている感をできるだけ感知できるように意識して、「感情」を道具にしてしまえ! とのありがたい「教え」になるわけです。

いやあ、まだまだ、私は自分の「感情」に振り回されています。「感情」を使い倒す、自分自身の本当の「意識」というものを、まだコントロール下に置きいれていません。今日も、ついつい、声を荒げてしまいました。(^^;)

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