■ できるようになってから任せるのではなく、任せるからできるようになる!
人は失敗を通じてしか学ばない。
失敗を経験させ、
自ら「変わろう」と決断するのを見守るのだ。
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アドラー心理学では、結末を体験させることを教育の要としています。もしも、子供が片付けをしようとしない場合、叱りつけ、宥めすかして無理矢理片付けさせても習慣化することは決してありません。そうではなく、片付けをしないことで欲しいおもちゃが欲しいタイミングで手に入らないことを経験させ、片付けの重要性を肌身で感じてもらえば、片付けの習慣化が成る、そういう考え方によるものです。
アドラーは次のように続けています。
この「結末を体験させる」という手法は子供の教育に限らず、大人にも当てはまる法則です。人は失敗から学びます。ですから、リスクがあることもどんどん任せることが大切です。一度や二度の失敗を恐れて何もさせないよりも、わざと失敗をさせるくらいの気持ちが重要です。できるようになってから任せるのではなく、任せるからできるようになる。アドラーの教えは大人に対する教育にも通用するのです。
私も、ちょっと無理目の仕事を若手メンバに任せています。私の言い方は、「お客様の前で失敗すればいいじゃん、骨はこっちで拾ってあげるよ」と。すなわち、お客様へのプレゼンテーションや説明資料は自分でやってごらん、痛い目(お客様からの批判やクレーム)に合わないと、自分の成長は無いよと。そして、お客様へのサービスの最終的な品質保証は私が背負いますよ、という姿勢を貫くようにしています。
それでも、若手メンバの中から、「痛くならないトレーニングをお願いします」と依頼していることもままあります。再度、教育効果の大きさを説明しますが、それでも痛がりの若手には、代わりに私がタスクを引き受けます。自分の成長機会をみすみす逃すなんて、私の目からは非常にもったいないと映るのですがね~。(^^;)
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