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クリティカルパスとレバレッジを意識して仕事してますか?

所感
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■ いつも同僚に競争意識むき出しで仕事はしていないけど、何か負けているなと感じてるあなたへ

コンサルタントのつぶやき

経営コンサルタントをやっていると、「地頭がいいからでしょ」とか、「はったりと嘘がうまいからでしょ」とか、言われてしまうことがあります。いやいや、そんなことはない、と自分では思っているんですが、他人の目にはどう映っているのやら。。。

クライアントからは仕事っぷりが、「早くて」「安くて」「美味い(上手い)」と三拍子そろった褒め言葉を頂戴することは滅多に無いのですが、少なくとも、頂戴したコンサルフィーに見合うだけの結果を出すように、最大限の努力を払うように常に心がけています。

そういう精神論も大事ですが、私が心掛けている「How to」もお聞きになりたいですよね。きっと、、、多分、、、おそらく、、、

いろいろとあるのですが、今日はその中から2つご紹介します。

(1)クリティカルパス

 この用語は、プロジェクトマネジメントの領域でよく使用されます。プロジェクトの各工程を順に並べていったときに、どうしても、前の工程が終割らないと次の工程が始められない、という仕事をスタートからエンドまで結んでいった経路と、それにかかる所要時間を意味しています。例えば、報告書を1枚書き上げる時、

① 専門書で調査領域を調べる(30分)
② 物知りの同僚に関連事項を尋ねる(5分)
③ 下書きを書く(15分)
④ 校正する(5分)
⑤ 上司にレビューをもらって承認を受ける(10分)

という5つの工程がある場合、①から⑤まで直列で行うと、合計で65分かかってしまいます。この時、①は自分で書物をひも解く時間。この読書をしている間に、②として、同僚にメールを投げて、答えを待ちます。そうすると、①をやっている間に、②の仕事が終わって、②にかかる5分を節約できる、という訳です。

この5分を、毎日、どれだけ積み増せるかを常に心がけます。そうすると、1週間で200分は軽く、あなたの仕事にかかる時間を短縮できます。仕事が早く終われば、早く帰宅して、リフレッシュしたり、自己研鑽の時間に充てることができます。仕事が早く終われば、依頼主の信頼を高めることができ、次の(しかもさらにチャレンジングな)仕事が舞い込んで、さらに自分を鍛えることができます。そして、何より「仕事が早い」という評判を勝ち取ることができます。

 

(2)レバレッジ

 あなたは、一枚のExcelで計算フォーマットを作るように命じられたとします。そして、言われた通りの仕様(要求スペック)でフォーマットを作成して、依頼主に提出したとします。それだけだと、その仕事はただ終わっただけ。そして、せっかく作成した計算フォーマットは一回使用されただけで、役目を果たすとなかったものとなります。あなたが、その計算フォーマットを作って、計算結果を依頼主に示すのにかかった時間が1時間ならば、1時間かけた仕事として、通常はそのまま評価されて終わりです。

でも、どうでしょう。その計算フォーマットはちょっと工夫しておけば、使い回しすることが可能ではないでしょうか? もし、10分余計に時間をかけて、汎用的な計算フォーマットに仕立てることができるとしたならば、、、

似たような仕事が次に舞い込んできた時には、汎用的な計算フォーマット(ここでは便宜的にテンプレートと呼びます)をちょっと加工して、通常はまた1時間かかる仕事を、今度は30分で仕上げることができるかもしれません。10分余計に時間をかけて、30分短縮できれば、差し引き20分の節約になります。

また、テンプレートを所属組織の共有フォルダに保存して、誰でも使えるようにしておけば、その節約時間は部署全体の効果として、組織全体の生産性を大いに高めることでしょう。

さらに、そうしたテンプレートの作成のコツを、他部署の人や、時には社外のクライアントに説明することで、社内人脈の構築に役立てられたり、新たなビジネスチャンスを生み出せたりするかもしれません。

「レバレッジ」というのは、「梃子(てこ)」の意。あなたの1時間の仕事の成果を、「梃子の原理」で何倍の成果にも増やすことができます。それはもはや、1時間のやらされ仕事ではなく、あなたに何倍にも恩返しをしてくれるネタになってくれるのです。

このように、「クリティカルパス」と「レバレッジ」を常に意識して仕事をする毎日。クライアントに、私の仕事っぷりに満足いただき、クライアントの期待に応えるために、私が心掛けている秘訣を今日は2つご紹介しました!

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