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マルクス・アウレリウス・アントニヌス(3)心には表裏があり、平静でいることもできていない

経営コンサルタントのつぶやき_アイキャッチ 名言・格言
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こんなはずじゃなかったのに!?

もうお前は死んでしまうだろう。それなのに、心には表裏があり、平静でいることもできていない。外から害されるのではないかという疑いは去らず、すべての人に対して親切にもなれない。思慮あることは正しい行いをすることであるとも考えていない。

「自省録」4・37
マルクス・アウレリウス・アントニヌス
アウレリウス胸像(メトロポリタン美術館所蔵)

(第16代ローマ皇帝 / 121~180)

マルクス・アウレリウス・アントニウスには想定外の公開となった日記である「自省録」から。余程、アウレリアスにとって情けない出来事があったんでしょうね。そして、私にとっての今日は、アウレリアスが上の言葉を日記に書かざるを得なくなった日と同じ気持ちになったと感じた日でした。
。・゚・(>д<)・゚・。

十重二十重にいろんな工夫と気遣いをして、念入りに準備に時間をかけて、さらに腕によりをかけた仕事をしようとしたタイミングで、その人のこれまでの思考フレームワークに入らないからといって、その人の一方的な解釈で決めつけをされて、全否定を喰らったんですよね。

ええ、理性では分かっているんです。それがその人の思考の限界なんだって。だから、分かってくれないその人を責めるんじゃなくて、分かってもらう努力が足りない自分を責める「自責主義」でいかなくちゃいけなんだって。。。

何に怒りを感じているか分かっているのに!

久しぶりに憤りを覚えてしまいました。その人に対してではなくて、怒りで収まらない自分の感情を持て余していることに対してです。マルクス・アウレリウス・アントニヌスは、パックス・ロマーナを実現した五賢帝の一人に数えられるほどの名君でした。ローマ皇帝である前に、一人のストア派哲学者でもあったわけです。

そんな彼は、宮廷での政治的なやり取りを心底嫌っていました。彼は本当にローマ皇帝になんぞ、なりたくはなかったはずです。先君から指名されたので、義務感でそれに応えようとしただけです。彼がどれだけ宮中でのはかりごとのいやらしさと意地汚さに心を痛めていたか。「自省録」を数ページ読んだだけで、心中察するに余りある、です。

一方、ただのコンサルタントとしての私は、せいぜいが、クライアントやファームの間の人間関係だけです。それでも、これだけの怒りが収まらないとは、いかに自分の器量の狭いことか。自分を理解してもらえないことに対して、相手を責めて、怒りの矛先が相手に向いているのでは決してありません。何に腹を立てているかというと、頭では十分に理解できているのに、感情がそれを処理しきれないことに対する自分の情けなさ、に対してなのです。

他人から分かってもらえないときに感じる怒りを分析してみる!

「分かってもらえない」という問題は、「相手が自分を理解できるだけの思考力を持っていないだけのことである」という客観的な事実認定という要素と、「相手に分かってもらえるように自分が創意工夫をするべきである」という政策的判断という要素と、「相手に分かってもらえない場合に覚える情けなさや怒りという自分の感情を上手い風にコントロールする」というEQ(心の知能指数:Emotional Intelligence Quotient)力という要素に分解されます。

・事実認定→できている
・政策的判断→既知のものである
・EQ力で自分の感情をコントールする→できない!!!!!!!!!!!!

仕方ありません。どうしても腹の虫が治まらないので、今日はこのままNetflixで、攻殻機動隊stand alone complex を飽きるまで見ながら床に着くことにします。^^)

そうです。残された解決策は、「時間だけが解決する」。近くに人を置くと、その人に八つ当たりしてしまいますので、こういう日は、自分で自分を隔離しておくに限ります。草薙素子の電脳並みに4重の攻性防壁を張っておきます。
(最後はアニメネタなので、分からない人はスルーしてください)^^;)

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