■ さあ、そろそろ組織改編と昇格・昇給の季節になりました!
過去の功績のご褒美として役職につけるのは、
善くないことの第一である。
功績のある人には俸給をあたえて賞し、
役職はそれにふさわしい人物にあたえよ。
(陸軍大将・近衛都督 /1828~1877)
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世の中には「論功行賞」という言葉が存在します。
功績の有無や大きさの程度を調べ、それに応じてふさわしい賞を与えること
(出典:新明解四字熟語辞典(三省堂))
そもそもの出どころは『魏志』明帝紀なので、今から約2000年前に生まれた言葉です。
しかし、政治の世界では、自民党の総裁選での投票行動の結果、党の四役や内閣における大臣のポストが割り当てられるという報道をよく目にします。
一方で、抜擢人事や目玉人事の場合は、“適材適所”の任命である、という表現を用いることが多々あります。
こう考えると、政界での人事における基本的思考は、既に近代日本を創生するのに活躍した西郷隆盛の時代からあったと言えます。
そういう意味では、西郷隆盛の指摘は、最近のベンチャーや海外企業では当たり前のようになってきています。
社長より収入の高いファンドマネージャーの登場や、2000万円クラスの年棒をデータサイエンティストやAI技術者の新卒の採用時に提示するなど。
結果=業績に報いることと、相応しい役職を与えて、実力を大いに発揮してもらうことは、目的も違えば時間軸も本来的に異なるものなのですよ!
給料を上げたければ、ポスト(タイトル)を上げよ!
とのたまった経験をお持ちの管理職の方々。
今一度、西郷隆盛のこの言葉を噛み締めて、自社の人事方針と評価制度を見直してみてはいかがでしょうか? 実は私自身もそういわれたことがある身でしてね。その言葉には今でも恨み辛みがあるもので。。。(^^;)
大河ドラマに乗っかって、西郷どんの言葉を取り上げてみました!(^^)
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