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人は言いたいことをどこまで隠さずに言っていいのだろうか?

所感
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■ ストレート・トーカー面目躍如だったのですが。。。

私は、思ったことをすぐに口にする方です。直情径行とはこれよく言ったもので、感じたことを直ぐに口に出してしまうクセがあります。

クライアントや部下、上司、交友関係、家族など、相手構わずのところがあります。特に、上司に対してはきついです。なぜなら、私の上司として、仕事組織上とはいえ、職責として私に作業指示命令を訓示するのだから、それ相応の実力と見識を求めます。

2018/8/26放送のNHK大河ドラマ「西郷どん」にて、「義の無い勅許は勅許に非ず」として、第2次長州征伐の勅許に従わないことを決めた薩摩藩。これはドラマの中では大久保一蔵(利通)が文書にしたためたものとなっていました。

中国の故事でも、

逆命利君

というものがあります。

前漢の学者・政治家だった劉向(りゅうきょう)が編纂した「説苑(ぜいえん)」の一説から。

命に従いて君を利する、之を順と為し、
命に従いて君を病ましむる、之を諛(ゆ)と為し、
命に逆らいて君を利する、之を忠と謂い、
命に逆らいて君を病ましむる、これを乱と謂う。

「たとえ主君の命令であっても、主君の利益にならなければ、その命令に従うべきではない。あえて命令に逆らってでも、主君にとって本当に利益になることを追い求めること、それこそ、真の忠義なのである」

部下から、また若輩者から意見を言われることは、上司としてきついものがあります。まず、それを受け入れる度量が自分にあるかどうか。自分の指示と異なる行動をした部下に対して、本当に己の思うところを強いて間違いはないのか。相手の言うことの正当性も真っ向から評価し、己の判断の適切性も振り返って検証する必要があります。

このように、立場を入れ替えて考えてみると、私が上司に向かって歯に衣着せずに言ってきた言葉は、大層、上司の心を痛めつけたのだと実感できるようになりました。それは、中間管理職として、また私自身も部下からいろいろな気持ちや建策を聞く立場が強くなったからです。

それまでは、思いつくまま、何でもメールに書いて送信していたのですが、ここ最近は、書いた文章をきちんと見直して、なんと、消去して出さずじまいのことが2,3回ありました。これは、かのエイブラハム・リンカーン(第16代米国大統領)が、若いころの攻撃的な性格を丸くするために、いったん、激しい口調で手紙をしたため、その手紙を机の引き出しにしまうという、私が若いころにはその意味が本当に理解できなかった所作を自分がしていることにハタと気が付きました。

相手の立場になってものを考えることの大切さを身にしみて感じる今日この頃なのでした。(^^;)

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