■ 「なってない」厳しい指導 怖くてもやる気起こす教え
1978年(昭和53年)に渥美俊一先生が主宰するペガサスクラブに入会して2年後のこと。渥美先生が講演に北海道へ来るというので「一度店を見ていただきたい」とお願いし、了解を得た。
怖くても渥美先生の教えにはやる気を起こさせる「ロマンとビジョン」があった。豊かさを育む経済民主主義の実現というロマンチシズムがあってこそ、経営ビジョンが生きる。そんな先生の言葉は今も通用する至言だ。
「成功体験など現状を永久に否定して再構築せよ。守ろうと思ったら、衰退が始まる」
「上座に座るような宴席には行くな。常に下座で自らついで回り、先人から学べ」
「乗り物は他社より先に運転できるようにしろ。歩きから自転車、バイク、自動車、飛行機、ロケット。同じ事をやったら先行者には勝てない」。
そんなことを365日24時間考えろと口を酸っぱくして語っていた。先生に心酔した私だが「ゴルフはするな、趣味は持つな」は守れていない。
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もはやチェーンストア理論の大家としての言行ではなく、「経営者の心得」として十分に汎化されても使用に耐えられる名言です。「止まったらそこで負け」
「我が社が今日どこの位置にいるかは何の慰めにもならない。市場の他のプレーヤーより早く前進しなければ、その企業は死んでいるのであり、呼吸が止まっていないだけだ」
(GE 元CEO:ジャック・ウェルチ)
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