■ 子供も競争戦略で自分のポジショニングを考えているのです!
長男は勉強、次男は運動、末っ子は読書。
きょうだい間で得意分野が異なるのには理由がある。
それぞれが違う分野で認められようとするからだ。
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本書では、アドラーの兄弟姉妹関係が性格形成に大きく影響する理由が説明されています。
アドラーは家族関係、特に兄弟姉妹(以下きょうだいと表記)関係がライフスタイル(=性格)形成に大きな影響を与えると考えました。最初に生まれた第一子は親の愛を独占して育ちます。しかし、第二子が生まれると、突如として独占状態を失い、親の愛を下の子供に奪われてしまいます。そこからきょうだい間での「親の愛」を巡る奪い合いが始まります。第一子、中間子、末子それぞれが、それぞれの得意分野でアピールし、親の愛と関心を奪い合うのです。しかし、それぞれは相手が得意な分野(例えば勉強やスポーツなど)にはあえて参入しようとしません。そうではなく、独自な新しいジャンル(例えば芸術など)できょうだいに対する優越を示し、親に認めてもらおうと考えるのです。
いやあ、職業病なのでしょうか。この文章を読んで、まるで顧客からの支持を得るための、企業の市場競争戦略、特に、マイケル・ポーターの「差別化戦略」「ポジショニング理論」をどうしても想起してしまいます。(^^;)
コストで勝てないなら品質で。品質で勝てないなら新製品を出すスピードで。スピードで勝てないならデリバリー等の使いやすさで。使い勝手でも勝てないなら、顧客への親密さアップで。毎日訪問して世間話でもしてみたらどうだ!!! そして、どうしても同じ土俵で勝てないと悟ったなら、小さくても頑張れるニッチ市場を別に探し出してきて、、、
いやあ、我が家のことを思い出してみるに、下の息子を妻が身ごもったことを知った時に、上の娘が涙を浮かべたことは一生忘れることができない光景です。
上の娘は、水泳と吹奏楽(フルート)、下の息子は、ピアノとクラシックバレエ。どうして同じものをやらないのか不思議でしたが、今となっては理解できるような気がします。
えっ、私ですか? コンサルタントとしての「差別化戦略」のために何をしているんだろう?
やっぱり、セッションや講演の時に『笑い』が取れるように、「冗談」「小話」のネタを準備しておくことでしょうか。その前に専門性を磨けって? 専門性で勝てないから、笑いに走っているんです。それじゃ、だめじゃん!(春風亭昇太風)(^^;)
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