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エーリヒ・フロム(1)未熟な愛は言う、「愛してるよ、君が必要だから」と。成熟した愛は言う、「君が必要だよ、愛してるから」と。

名言・格言
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■ あなたが何かを求める姿勢。動機が先か、目的が先か?

Immature love says: “I love you because I need you.” Mature love says: “I need you because I love you.”

未熟な愛は言う、「愛してるよ、君が必要だから」と。成熟した愛は言う、「君が必要だよ、愛してるから」と。

(ドイツの社会心理学者、精神分析学者、哲学研究者 / 1900~1980)

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フロムは、一方を未熟な愛、もう一方を成熟した愛と断言していますが、これは受け止める人によって本当に様々だと思います。

「愛してるよ、君が必要だから」は、「あなたが私には必要なんです。だから、あなたを愛しています」と、相手の愛情を得る「目的」が先立って、その理由付けに「愛情」を持ち出しています。

一方で、「君が必要だよ、愛してるから」は、「あなたを愛しています。だから、あなたが私には必要なんです」と、まず自分の「気持ち・動機」が先立って、その理由付けに「必要性」を持ち出しています。

先に合理的な判断があって、後付けで自身の気持ちの整理をつけるのか、それとも、先に感情があって、溢れる思いの理由を探すのか。

理性を司る左脳から入るか、それとも感性を司る右脳から入るか、どっちが優れているかを競ったり、評価するのではなく、自分の思考プロセスを熟知しておくことが肝要かと。

交友の課題であろうと、仕事上の課題であろうと、本能に任せると自分はどういう言動をするのか、コミュニケーションの取り方の「くせ」が左右どちらの脳に起因するのか、を知っておくと、特に、周囲の人と揉めた場合の上手い解決策の探し方や、そもそも揉め事にならないような言動を取る心の準備ができたり、いいこと尽くめだと思います。

ちなみに、私は、「右脳」から入るので、まず対象に「好きか、嫌いか」から入ります。それが交友だろうと仕事上のタスクであろうと。(^^;)

コンサルタントとして仕事をしていて、関係する人の好き嫌いということではなくて、ある課題が投げかけられたときに、頭に思い浮かぶいくつかの解決策の中から一つを選び出す場合、まず最良・最善であると感じた解決策を選び取ってから、後付けで、その選択肢を選んだ理由をいろいろと探し出します。

自分の中ではそういう思考パターンが当たり前なのですが、プライベートでは右脳優先の人でも、職場では左脳優先で物事を考える人の方が多いような気がしています。それゆえ、プレゼンテーションでは、左脳で理屈や目的、前提条件、制約条件を先に述べたあと、感性を織り交ぜた理由付けに触れた方が、受け入れられやすい気がします。

でもね、疲労がたまって(私の場合はほとんど睡眠不足が主原因なのですが)、思わず本音が仕事上で出る時には、まず最初に口を突くのは「好悪から来る判断・結論」。そこから、いろいろと理屈を述べても、なぜか、自己防衛のための言い訳のように聞こえてしまう。。。(^^;)

みなさんも、交友、仕事の場で、「理屈・目的」が先に頭に思い浮かぶか、「感情・感性」が先立つか、一度気にされてはどうでしょう? コミュニケーション相手が、どっち派かを配慮しておくのもいいかも。

(参考)
⇒「あなたは左脳派ですか、それとも右脳派ですか?

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