■ 感謝の気持ちと貢献意欲からもたらされる幸福感
知ってると思いますが、
私たちは自分たちの食べる食べ物の
ほとんどを作ってはいません。
私たちは他人の作った服を着て、
他人のつくった言葉をしゃべり、
他人が創造した数学を使っています。
何が言いたいかというと、
私たちは常に何かを受け取っているということです。
そしてその人間の経験と知識の泉に
何かをお返しができるようなものを作るのは、
すばらしい気分です。
(米国の実業家、アップル創業者 / 1955~2011)
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資本主義の生みの親、アダム・スミスは、「分業」のすばらしさ、高い生産性を説きました。人類は、口述だけでなく、文字も発明し、書物という形で幾世代にもわたる知恵の伝承を可能にしてきました。その恩恵にあずかり、生まれた国を超えて、時代を超えて、人類の叡智の恩恵に我々は浴してきました。
それは当たり前すぎて、極めて普通のことになっていますが、とんでもなく奇跡に近いことだと言わざるを得ません。ニュートンやアインシュタイン、ワットやルソーの叡智が我々の生活を豊かにしてくれています。
それだけでなく、我々は一人一人が人類の生活の向上に貢献することもできます。新たに発明したり、他人のために労働力を提供したりすることができます。人類ひとりひとりの脳が形成する巨大なネットワークに否応なく組み込まれて、何か事を成すたびに、人類の経験値を増すことに貢献することができます。
それは、まるでウィキペディア(Wikipedia)が自然増殖するかのように。
Wikiを見て自分が一つ賢くなったら、自分でもWikiに書き込んで別の賢さを人類にお返しする。相互利他の精神が世の中をよくするのです。まあ、特に道徳心に富むわけでもない私でも、ジョブズのこの言葉は心に染み入りました。(^^;)
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