■ 敵の不備をつく!
① 自軍が進撃しても決して敵軍が迎え撃つことができないのは、その進撃路が敵の兵力配備の隙を衝くからです。
② 自軍が退却しても決して敵軍が退却阻止をできないのは、その退却路が遠すぎて追撃できないからです。
③ 自軍が戦いを望めば、敵がどうしても自軍と戦わなければならなくなるのは、敵が絶対に救援に出てこざるを得ないポイントを攻撃するからです。
④ 自軍が戦いを望まなければ、地面に防衛線を築いてそこを守るだけで、敵が決して防衛線を突破して自軍と戦ったりできないのは、敵の進路をあらぬ方向に欺(あざむ)き、そらすからです。
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敵とどこで戦うか? 戦場の決定権は握っていますか? 戦いの主導権はこちらにありますか? 攻めるも守るも、全て主導権がこちらの手に落ちるようにポジショニングを行います。
現代ビジネスに例えるなら、
① 製品の品質で戦うのか
② 上市スピードで戦うのか
③ 価格で戦うのか
④ カスタマー・インテマシーで戦うのか
自社に有利な戦いができる戦場に競合を引きずり込みます。競合が、リーダー企業で、絶対的にコスト競争力があるのなら、ニッチに、ある使用シーン、特定の尖った機能、プラスアルファで隣接領域の商品との抱き合わせ、ハードウェアの売り切りスタイルではなくて、息の長い保守サービスで利を取るプライシングなどなど、自社が勝てる状況を作り出し、そこで競合と勝負します。
マイケル・ポーターの競争戦略は、孫子の「勝ちやすきに勝つ」「不要な戦いは好まない」の精神と相通じるものがあります。
自分で作った土俵なら、自分で創作したゲームでのルールなら、最初から自分に有利ですよね!?
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