■ 叱ることは注目すること。人は注目を浴びる行動をやめるはずがない!
問題行動に注目すると
人はその問題行動を繰り返す。
叱ることは、悪い習慣を身につけさせる
再興のトレーニングなのだ。
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アドラーは、「叱る」ことは、悪い習慣を身につける最高のトレーニングだと喝破します。この逆説が導かれるロジックは次の通り。
① 子供はそもそも親の関心を引きたいと思う存在です
② 子供は親の関心を引くための行動を次から次と試します
③ 子供が悪い行動をすると、親はかなりの高確率でその行為を叱ります
④ 子供は良いことをして褒められる確率より、悪いことをして叱られる確率の方が高いことを学習します
⑤ 子供は親の注目を集めたいという本能に忠実に、叱られる行動をあえて好んで実施するようになります
⑥ その結果、親の思いとは裏腹に、悪い習慣を子供が身につけてしまうことになります
では、子供の問題行動をやめさせるために、アドラーはどのような処方箋を用意してくれるのでしょうか。
問題行動を見つけたとしても注目せず叱らないことです。そして、問題行動をしていない時に、適切な行動の方に注目し、認めるのです。問題行動に注目するのは逆効果です。そうではなく、わずかであったとしても正しく適切な行動に着目する。それが教育者の取るべき正しいスタンスなのです。
いやあ、問題行動をした時に、それを見逃すという勇気は、親としても、上司としても、なんとも。。。逆に、いいことをした時に、逃さず褒めることが肝要。それが一番難しいようです。(^^;)
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