■ 素質に溺れて努力を怠った人の末路とは
What is success? I think it is a mixture of having a flair for the thing that you are doing; knowing that it is not enough, that you have got to have hard work and a certain sense of purpose.
成功には素質も必要でしょう。しかし、それだけでは十分でないことを自覚し、目的を持って努力しなければ、成功は得られません。
(英国初の女性首相 / 1925~2013)
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卑近な例を用いて自分のことで譬えたいと思います。
高校入学したての頃、数学を受け持っていただいた先生に、「この高校に入学した皆さんの中には、中学生時代、左程勉強しなくても、この高校に入学できた人が多いと思います。しかし大学受験はそうはいきません。元々、成績がいい人の中で、3年間努力した人から順番に希望大学に合格することになります。皆さんは、日々の勉学に励み、決して手抜きをしないように心がけてください」という言葉を頂戴しました。
そして、1年生の中間テスト、即ち、高校生になって初めての定期テストを迎え、中学時代と同じように、授業を受けただけで、特別な準備をしないでテストを受けました。結果は、その高校の卒業生の合格実績から、十分に希望大学に合格できる順位を獲得することができました。この幸運がその先の運命を変えてしまいました。
数学の先生の大変貴重なお言葉を完全に無視し、高校もちょろい(ちょっと不遜な言い方ですみません)と考えてしまい、2年生に上がる頃には、学年320人中、308位まで順位が下がってしまいました。その頃は、バブル絶好調で、お小遣いも催促すればもらえる状態に。毎日、勉強もせず、映画館に通い詰め、最新のハリウッド映画から、往年のリバイバル作品まで、飽きることなく、映画三昧の日々を送っていました。
結果は、現役、一浪共に、希望大学には不合格。何とか、現役(仮面浪人していました)、一浪共に、併願大学には合格でき、現在に至っています。
この若い日々の教訓は、現在、中年(熟年?)と見なされる現在の毎日の過ごし方に生かされることになりました。長期、中期、短期で、仕事とプライベートの両方で、きちんと目標を立て、毎日の進捗(15分単位で作業実績や出会った人、読んだ本、視聴したテレビ番組など)の記録を取り、毎日どれだけ努力したかを常に振り返られるようにしています。その手帳は、毎年同じものを使い、今年で21年目になります。
現時点で、自分のことをどんなに甘く見ても、成功したとは思っていません。ただし、成功に向かって日々努力する人間にはなることができたのではと思っています。成功したかどうかは、他人でも自分でもなく、天や神、すなわち人知を超えた何かが決めることだと思っています。しかし、精進する毎日を充実感を持って過ごせたかどうか。そう実感することができれば、それが幸福な人生だと考えているだけです。今はとても幸せです。(^^;)
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