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米国公認管理会計士(USCMA)January 1, 2020 発効の試験範囲の確認

管理会計_アイキャッチ 米国公認管理会計士
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(注意)coronavirus 新型コロナウイルス の影響

coronavirus の影響により、2020年5~6月の試験ウインドウは、7月まで延長されるとともに、5/8時点の最新情報では、9~10月の試験ウィンドウも延長、といっても、こちらは、8月~10月と1ヵ月前倒しで開始となっています。

下記、IMA(Institute of Management Accountants)公式ページにある告知をご確認ください。

https://www.imanet.org/cma-certification/getting-started/cma-notice?ssopc=1

Content Specification Outlines 試験範囲 について

ここでは、January 1, 2020 に発効した Content Specification Outline CMA® (Certified Management Accountant) Examinations から、日本人にも分かりやすいように、出題範囲をまとめてみました。

このコンテンツは、IMAの公式ホームページの、CMA Certification > Taking the Exam のページの下部中央にある、> Review the Most Recent Content Specifications Outline からアクセスすることができます。

科目別出題範囲(出題構成)

このUSCMA試験は、2科目受験で、各科目につき、100題の選択式(マルチプルチョイス)と、2題のエッセイ(記述式)形式で理解度をチェックされます。出題時にはどの問題かの明示はないのですが、おおむね、出題構成(%)のみ、一般に公表されています。

注)以後の科目・出題分野の日本語は筆者考案のものです、IMAは正式な日本語による公的情報を公開しておりません。

  • Part 1 – Financial Planning, performance, and Analysis
Section AExternal Financial Reporting Decisions 15%外部公表用財務諸表
Section BPlanning, Budgeting, and Forecasting20%計画/予算/予測
Section CPerformance Management20%業績管理
Section DCost Management15%原価管理
Section EInternal Control15%内部統制
Section FTechnology and Analytics15%ITとデータ分析
  • Part 2 – Strategic Financial Management
Section AFinancial Statement Analysis 20%財務分析
Section BCorporate Finance20%コーポレートファイナンス
Section CDecision Analysis 25%意思決定分析
Section DRisk Management10%リスクマネジメント
Section EInvestment Decisions10%投資意思決定
Section FProfessional Ethics15%職業倫理

Part1 については、財務会計が加わった後、今度は、ITとデータ分析の領域が思い切り拡充してきました。実務的な趨勢にキャッチアップして、実用的な資格であるためには、漸次的かつ大胆な出題範囲の変更は避けられないものです。

Part2については、昨今のコンプライアンス問題を反映し、職業倫理が思いっきり拡充しています。それにつられて、出題構成のウェイトも見直されました。

Section AFinancial Statement Analysis 20%← 25%
Section BCorporate Finance20%
Section CDecision Analysis 25%← 20%
Section DRisk Management10%
Section EInvestment Decisions10%← 15%
Section FProfessional Ethics15%← 10%

出題範囲の変更に伴う自分なりの対策について

まずは、Part 1 – Financial planning, performance and analytics について。

Section A で追加となった「Integrated Reporting(統合報告書)」については、さらっと押さえるだけ。ここに勉強時間を必要以上に割かないことを心がけます。

Section F として大胆に追加となったITとDataについては、これまでの実務経験がまさに生きてくる分野。ひたすら試験対策としての用語と概念の整理に努め、ここも時間の節約に努めます。

次に、Part 2 – Strategic Financial Management について。

これまで、出題構成が25%だった 財務分析が20%に落ちたのは痛い。逆に、意思決定分析(業務的意思決定)の出題構成が25%に増えたのは僥倖。

ここでは、CVP分析、差額収支分析(サンクコスト、機会原価)の問題は絶対に落とさないように基本に忠実に、計算問題を得点源にしたいと思います。

自分でも弱点だな、と思われるミクロ経済学的な素養が必要とされる限界分析とプライシングについては、徹底的に弱点補強に努めたいと思います。

これは、Part 1, Part 2 にまたがるお話なのですが、USCPAの試験対策が生かせるところが問題となる点は注意したい。TACの通信講座を受講していて、痛感したのが、USCPA受験または資格取得が前提で、おまけ的にUSCMAを受験する人向けに講座が組まれているところ。

そのため、TAC講師の方が、「REG(諸法規)」、「AUD(監査および諸手続き)」でお馴染みの論点ですので、ざっとおさらいだけします、と、さっと流されるところ、ここは暗記していましたよね、という点は、初見ですが頑張って脳に記憶を刻んでおく必要がある、ということを強く意識していきたいと思います。

ひとつが、Internal Control における COSOフレームワークに基づく、5つの構成要素。ふたつが、Professional Ethics における IMA Statement of Ethical Professional Practice の3部構成と、standard を構成する14項目。

こういう、USCPA受験経験者にとって常識である論点や、英語の達者な人ならすぐに暗記できる文章群というものは、おじさんにはちとつらいものがあります。^^)

みんなが普通にできる問題は普通にできるようになって合格ラインから下に落ちないように心がけたいと思います。

TAC講師の方が、何度も力説するように、この試験は、落とすためのものでもないし、順位をつけるためのものでもない。勉強してある程度の水準に達した人なら、全員合格させて、IMAの協会会員を増やして、USCMAを盛り上げていくことが狙いの試験だ、という言葉を信じで、勉強を続けていきたいと思います。

しかし、通信講座の後半戦で、上記のセリフの登場回数が極端に増えるところを見ると、この辺で挫折する人も多いんだろうな、と推測されます。。^^)

まあ、これまでの実務経験を整理することが第一目標なのですが、せっかくの受験勉強なので、合格もできたらいいなと思います。頭の整理がつくこと ≒ USCMA合格 と考えている節もあるわけで。。。

注)小生も受験生の一人です。上記の記事は、受験生による受験生のための受験情報の整理であるので、公式・正式な情報ソースにあたって各自の責任のもと、判断してください。ちなみに、小生は、IMA、プロメトリックス、TACの三者にたびたび問い合わせをしています。同じ質問をしても、返ってくる答えが一つでないことも多々あります。そういうときは、切れてもしょうがないので、根気よく、質問の言葉を変えて、複数ソースに気長に当たるしかありません。

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