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経営戦略

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孫子の兵法(入門)

孫子 第9章 行軍篇 43 軍の行く手に伏匿(ふくとく)すべき者有らば

■ 怪しいところには近づかない。近づくときは確かめてから。 軍隊の進路に、険しい場所やため池や窪地、葦原や小さな林や草木の密生した暗がりなど、身を隠して潜むことのできる地形があるときは、慎重に捜索を反復しましょう。そういう場所は、悪巧みを抱...
孫子の兵法(入門)

孫子 第9章 行軍篇 42 絶濶(ぜっかん)に天井(てんせい)に遭わば、亟(すみや)に之を去り

■ 敵の実力を発揮させない。自社の実力を発揮できる土俵で戦う! 断崖絶壁にはさまれた谷間で行動中に、①天然の井戸、②天然の穴倉、③天然の仕掛け網、④天然の落とし穴、⑤天然の切り通しなどに遭遇したときは、必ず、すばやくそこから離脱して、接近し...
孫子の兵法(入門)

孫子 第9章 行軍篇 41 水流至らば、渉(わた)るを止め

■ 株式相場の格言にもあります 「休むも相場」「損して休むは上の上」 上流で雨が降り、増水した水流がすでに渡河地点に及んだならば、渡河を中止して水かさが減るまで待機せよ。 ----------------- 完全に消化試合ですみません。この...
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経営戦略(基礎)

経営戦略概史(10)バウアーはマッキンゼーをつくり「事業部制組織」導入支援の組織戦略をコンサルファームの新商品に仕立てた

■ 織戦略コンサルティングファーム マッキンゼーの誕生 「経営戦略」の歴史を、三谷宏治著「経営戦略全史」(以下、本書)をベースに説明していきます。本書は、学者、コンサルタント、実務家を配置して、経営戦略の歴史物語を紡いでいくバランスが絶妙で...
経営戦略(基礎)

経営戦略概史(9)チャンドラーは本当に「組織は戦略に従う」と言ったのか?

■『組織は戦略に従う』でチャンドラーが本当に語ったこととは? 「経営戦略」の歴史を、三谷宏治著「経営戦略全史」(以下、本書)をベースに説明していきます。日本の経営戦略本には、かの名言と共にチャンドラーが必ずと言っていいほど、登場します。チャ...
経営戦略(基礎)

経営戦略概史(8)アンゾフは「市場における競争」の概念を持ち込んだ「経営戦略」の真の父

「経営戦略」の歴史を、三谷宏治著「経営戦略全史」(以下、本書)をベースに説明していきます。いよいよ「近代経営戦略論の父」と呼ばれているアンゾフの登場です。彼の提唱したいくつものコンセプトは、現在、筆者がコンサルティングする現場においても決し...
孫子の兵法(入門)

孫子 第9章 行軍篇 40 軍は高きを好みて下(ひく)きを悪(にく)み

■ ポジショニングの兵法 - とにかく組織が有利なように布陣する! 軍隊は、高地を好んで低地を嫌い、日当たりのよい南に面した場所を最上として、日陰になる北に面した場所を最悪とし、兵士の衛生に気を配りながら、水や草の豊かな地域を占めるようにし...
孫子の兵法(入門)

孫子 第9章 行軍篇 39 四軍の利は、黄帝の四帝に勝ちし所以なり

■ 分析の兵法 - とにかく組織が安全になる行動を分析する! (1)山岳地帯における注意点 さまざまな地形に軍隊を配置し敵情を偵察するのに、 ① 山を越えるには谷沿いに進む ② 高地を見つけて休息場所を確保する ③ 戦闘に入る場合は、高地か...
孫子の兵法(入門)

孫子 第8章 九変篇 38 将に五危有り

■ 複雑にして調和のとれた精神を宿した者のみが生き残るのだ! 将軍(組織の統率者)には、5つの危険がつきまとうものです。 (1)思慮に欠け決死の勇気だけの者は殺されます (2)勇気に欠け生き延びることしか頭にない者は捕虜にされてしまいます ...
孫子の兵法(入門)

孫子 第8章 九変篇 37 吾(わ)が以(もっ)て待つこと有るを恃(たの)むなり

■ 他者に振り回されないだけの主体性を確保することが大事! 軍事力を運用する原則は次の2つ 1.敵がやって来ないことをあてにするのではなく、わが方に敵がいつやって来ても良いだけの備えがあることを頼みとする 2.敵が攻撃してこないことをあてに...
孫子の兵法(入門)

孫子 第8章 九変篇 36 智者の慮(りょ)は、必ず利害を雑(まじ)う

■ 物事は多角的に見る癖を付けよう! 智者の思慮は、ある一つの事柄を考える場合にも、必ず「利」と「害」との両面をつき混ぜて洞察します。 利益になる事柄には害の側面をも交えて考えるなら、その事業は必ず狙い通りに達成できます。 害となる事柄には...
孫子の兵法(入門)

孫子 第8章 九変篇 35 将の九変の利に通ずる者は

■ 地の利を計り、現場判断を重視する 前章に引き続き、組織(軍隊)を運用する際に留意すべき点は以下の通り。 将軍(指揮者)が君主(経営者)の出動命令を受けて、軍(組織)を編成し、兵士(社員)を統率しながら進撃するにあたり、 ① 「圮地(ひち...
孫子の兵法(入門)

孫子 第7章 軍争篇 34 高陵(こうりょう)には向かう勿(なか)れ

■ 戦場での組織(軍隊)の運用方法について 組織(軍隊)を運用する際に留意すべき点は以下の通り。 ① 高い丘の上に陣取っている敵軍に攻め上がったりしてはならない ② 丘を背にして攻撃してくる敵軍を迎撃してはいけない ③ 偽って敗走する敵軍を...
経営戦略(基礎)

経営戦略概史(7)ドラッカーが「マネジメント」の有用性を世間に広めた”伝道師”

■ 経営学者ではない。「マネジメント」の伝道師を担った文筆家だ! 「経営戦略」の歴史を、三谷宏治著「経営戦略全史」(以下、本書)をベースに説明していきます。とうとうドラッカーの番になりました。本気を出すと、ドラッカーとポーターは何回連続投稿...
孫子の兵法(入門)

孫子 第7章 軍争篇 33 民の耳目を壱(いつ)にする

■ 組織の統率と連絡、相手側の混乱に乗じる方法について 口で言っただけでは互いに聞こえないから、太鼓や鉦(かね)を用意する。 手で示しただけでは互いに見えないから、旗や幟(のぼり)を準備する。 1.自軍の統率に心がける 太鼓や鉦、旗指物など...
孫子の兵法(入門)

孫子 第7章 軍争篇 32 兵は分合(ぶんごう)を以って変を為す者なり

■ この章がかの有名な「風林火山」です! 軍事行動は敵を欺くことを基本とし、利益にのみ従って行動し、分散と集合の戦法を用いて臨機応変の処置を取ります。 だから、 ・風のように迅速に進撃し、 ・林のように静まりかえって待機し、 ・火が燃え広が...
孫子の兵法(入門)

孫子 第7章 軍争篇 31 諸侯の謀を知らざる者は

■ 知る、知る、知る。 情報を収集して分析して行動を意思決定する! 1. 諸侯たちの利害計算の腹づもりが読めないのであれば、あらかじめ親交を結ぶことはできません。 2. 山岳や森林地帯、険阻な要害地帯や水沢地帯などの地形を呑み込んでいないよ...
経営戦略(基礎)

経営戦略概史(6)バーナードが「経営者の役割」を示して世界恐慌に苦しむトップを鼓舞した

■ 外部環境への適応手段としての経営戦略 「経営戦略」の歴史を、三谷宏治著「経営戦略全史」(以下、本書)をベースに説明していきます。「第2章 近代マネジメントの創世」ということで、チェスター・バーナードを取り上げます。彼は1927年から約2...
孫子の兵法(入門)

孫子 第7章 軍争篇 30 迂(う)を以て直と為し、患いを以て利と為す

■ 出遅れた時の挽回の仕方 指揮官が君主の出撃命令を受けてから、軍を編成し兵士を統率して、敵軍と対陣して静止するまでの過程で、戦場への軍の先着を争う「軍争」ほど困難な作業はありません。軍争の難しさは、迂回路を直進の近道に変え、憂い事を利益に...
孫子の兵法(入門)

孫子 第6章 虚実篇 29 兵の形は水に象(かたど)る

■ 組織は「水」のように無形の形を持っている方が良い そもそも軍(組織)の形は水を模範とします。 水の運行は高い場所を避けて低い場所へ走ります。同じように軍も、敵の兵力が優勢な実(じつ)の地点を回避し、敵の備えが手薄な虚の地点を攻撃して勝利...
孫子の兵法(入門)

孫子 第6章 虚実篇 28 兵を形(あらわ)すの極みは、无形(むけい)に至る

■ 勝利の方程式を隠す 組織の態勢を現す極致は、自組織を無形に到達することです。無形であれば、味方の陣営奥深く潜入した間諜も、自組織の態勢を読み取ることができません。知恵者も自組織の態勢を推し測ることができません。敵組織の態勢に応じて、優勢...
孫子の兵法(入門)

孫子 第6章 虚実篇 27 之れを蹟(あとづ)けて動静の理を知り

■ 敵情を知るためには? 敵の兵力を分散させるには、まず敵情の把握が必要になります。 その手段としては次の4つ。 ① 敵軍を尾行してその行動基準を割り出す ② 敵軍の動静を把握して、その死活を分ける土地を割り出す ③ 敵軍の置かれている状況...
孫子の兵法(入門)

孫子 第6章 虚実篇 26 能(よ)く寡を以て衆を撃つ者は

■ 自軍の虚と敵軍の実 - 多勢に無勢でも勝利を呼び込む戦術とは! ① 隠密行動で敵の力を分散させる 敵軍には態勢を露わにさせておきながら、自軍の側は態勢を隠したままにすると、自軍は敵軍の配置が判明しているから、不安なく兵力を集中することが...
経営戦略(基礎)

経営戦略概史(5)ファヨール(フェイヨル)が「経営管理プロセス」を初めて定義した

■ 没後30年たって有名になった鉱山経営のプロ 「経営戦略」の歴史を、三谷宏治著「経営戦略全史」(以下、本書)をベースに説明していきます。テイラー、メイヨーと並ぶ近代マネジメントの巨頭のひとり、アンリ・ファヨール(フェイヨル)を取り上げます...
経営戦略(基礎)

経営戦略概史(4)メイヨーと「人間関係論」

■ 「ミュール実験」10分休憩4回で離職率激減!? 「経営戦略」の歴史を、三谷宏治著「経営戦略全史」(以下、本書)をベースに説明していきます。前回と前々回の「科学的管理法」に代表される、なんでも科学的に分析して管理できるとする「大テイラー主...
経営戦略(基礎)

経営戦略概史(3)大衆社会を生み出した「フォード生産システム」

■ 世帯収入の1/8の車、T型フォードの衝撃! 「経営戦略」の歴史を、三谷宏治著「経営戦略全史」(以下、本書)をベースに説明していきます。前回のテイラーの愛弟子ともいえる、「フォード生産システム」の生みの親、ヘンリー・フォードを今回は取り上...
孫子の兵法(入門)

孫子 第6章 虚実篇 25 進むも迎う可からざる者は、其の虚を衝(つ)けばなり

■ 敵の不備をつく! ① 自軍が進撃しても決して敵軍が迎え撃つことができないのは、その進撃路が敵の兵力配備の隙を衝くからです。 ② 自軍が退却しても決して敵軍が退却阻止をできないのは、その退却路が遠すぎて追撃できないからです。 ③ 自軍が戦...
経営戦略(基礎)

経営戦略概史(2)フレデリック・テイラーと「科学的管理法」

■ 怠業と不信、恐怖が支配する19世紀の工場に「科学的管理法」を導入 今回から、「経営戦略」の歴史を、三谷宏治著「経営戦略全史」をベースに説明していきます。最初に取り上げるのは、「科学的管理法」の父、フレデリック・テイラーです。 親近感がわ...
経営戦略(基礎)

経営戦略概史(1)経営戦略100年の振り返り方 三谷宏治著「経営戦略全史」より

■ まず、どうして時間軸で経営戦略を語るのかを説明します! 今回から、「経営戦略」の歴史を、三谷宏治著「経営戦略全史」をベースに説明していきます。なぜ、「経営戦略」の基礎を歴史形式で説明するかの理由ですが、物事の整理方法で、「時間軸」でもの...
孫子の兵法(入門)

孫子 第6章 虚実篇 24 善く戦う者は、人を致すも人に致されず

■ 虚々実々の駆け引きで絶対優位を築く! 先に戦場にいて敵軍の到着を待ち受ける軍隊は安楽だが、後から戦場にたどり着いて、休む暇もなく戦闘に駆け付ける軍隊は疲弊します。したがって、戦上手な人というのは、敵軍を思うがままに動かして、決して自分が...
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