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経営戦略

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孫子の兵法(入門)

孫子 第5章 勢篇 23 善く戦う者は、之を勢に求め

■ 烏合の衆でも「勢」を与えれば勝利できる! 巧妙に戦いを仕掛けられる者は、戦闘に突入する勢いによって勝利を得ようとします。 「勢(組織全体の戦闘力・戦闘態勢)」を発動させるには、 1.兵士の個人的勇気には頼らずに、組織の統率・指揮力を発揮...
孫子の兵法(入門)

孫子 第5章 勢篇 22 善く敵を動かす者は

■ 餌で釣って敵を意中の場所におびき出す 巧妙に敵軍を移動させる者が、敵にあるハッキリした形(戦闘態勢)を示すと、敵は決まってその形に対応しようと行動してくるし、敵に何かの利益を与えると、敵はきまってその利益を取ろうと行動してきます。 こう...
孫子の兵法(入門)

孫子 第5章 勢篇 21 紛紛紜紜(ふんぷんうんうん)、闘乱するも乱る可からず

■ 変化の中で上手く統率し続けるコツとは? 部隊編成や指揮命令系統の規律が徹底している組織は、まるで糸がもつれ合い絡み合うように、両軍入り乱れた混戦模様になっても、組織や指令が混乱に陥ったりはしません。 水がぐるぐる渦を巻くように、絶えず陣...
孫子の兵法(入門)

孫子 第5章 勢篇 20 善く戦う者は、其の勢は険にして

■ 投入のタイミングを計る! 水が激しく流れて石をも漂わせるまでに至るのが、勢い(勝利に向かう力)です。 猛禽が急降下し、一撃で獲物の骨を打ち砕くまでに至るのが、節目(勝利を決する瞬間)です。 たから、巧みに戦う者は、その戦闘に突入する勢い...
孫子の兵法(入門)

孫子 第5章 勢篇 19 戦いは、正を以(もっ)て合い、奇を以て勝つ

■ 「奇」とは「奇策」にあらず。「正当策」で部隊を配置することである 戦闘というものは、正法で敵軍と対陣し、奇法で勝利を得るものです。 正法の態勢から適切に奇法を繰り出す者は、その奇法の出し方が無限であり、その組み合わせは尽きることがないの...
孫子の兵法(入門)

孫子 第5章 勢篇 18 衆を治ること寡(か)を治るが如く

■ 統率力により大軍をあたかも少数精鋭のように操る技術が必要! 第5章 勢篇は、「統率力」により、組織を勝利に導く方法を説きます。 兵士個人個人が勇気奮闘することを前提として勝利を頼むのではなく、戦闘に突入する軍全体の形勢によって勝利をつか...
孫子の兵法(入門)

孫子 第4章 形篇 17 積水の千仭の溪(たに)に決する

■ 水が低きに流れるのは道理。道理にしたがって勝ちを計算する! 彼我の勝敗を計算する者は、人民を戦闘させるにあたって、満々とたたえた水を千仭の谷底へ決壊させるように仕組む。それこそが勝利に至る態勢なのです。 孫子 (講談社学術文庫) ---...
孫子の兵法(入門)

孫子 第4章 形篇 16 善なる者は、道を脩(おさ)めて法を保つ

■ 五段階の思考回路で勝算を立てる! 優れた戦略家は、戦闘における勝敗の道理を実践し、戦闘における勝敗の原則を忠実に守るものです。だからこそ、思うがままに勝敗を操る支配者となれるのです。 ではその道理・原則とは何でしょうか。次にあげる5つで...
孫子の兵法(入門)

孫子 第4章 形篇 15 勝兵は先ず勝ちて而(しか)る後に戦う

■ 勝負は戦う前に既に決している! 勝因に対する洞察力が一般大衆と同じレベルでは大した戦略家だとは言えません。 (以下は孫子流の比喩の言葉が並びます) 戦闘に勝利した後、天下中の人々が立派だと褒め称えるようでは優れた戦略家とはいえない。 細...
孫子の兵法(入門)

孫子 第4章 形篇 14 先ず勝つ可(べ)からざるを為して

■ 勝つかどうかの前にまず負けない態勢を作る! いくさ上手な者は、まず敵軍が自軍を攻撃しても勝つことのできない態勢を作りあげておいて、敵軍が態勢を崩して、自軍が攻撃すれば勝てる態勢になるまでじっと待っているものです。 敵軍が決して自軍に勝て...
孫子の兵法(入門)

孫子 第3章 謀攻篇 13 彼を知り己を知らば、百戦して殆(あや)うからず

■ 良く知る者。自ずと勝利を導く! 勝利を予知するのに5つの要点があります。 1.戦ってよい場合と戦ってはいけない場合とを分別している 2.大兵力と小兵力それぞれの運用法に精通している 3.上下の意思統一に成功している 4.計略を仕組んでそ...
孫子の兵法(入門)

孫子 第3章 謀攻篇 12 将とは国の輔(たすけ)なり

■ 指揮命令系統の混乱を止めるのは経営トップにしかできない仕事! 将軍(現場指揮官、事業部長に相当)とは、国家(会社、組織)の補佐役です。補佐役が君主(経営者)と親密であれば、その国家(会社)は必ず強力な体制となっていますが、二人の間のコミ...
孫子の兵法(入門)

孫子 第3章 謀攻篇 11 小敵の堅なるは、大敵の擒(とりこ)なり

■ 競合他社との戦力差を見極めて戦い方を変えることが必定! 組織を率いて戦いを仕掛けるにあたって、敵と味方の戦力差により、必勝を期すための戦い方というものは当然に変わってきます。 1.自社が相手の10倍だったら、敵を包囲する 2.自社が相手...
孫子の兵法(入門)

孫子 第3章 謀攻篇 10 上兵は謀を伐(う)つ

■ 戦果が事前の計画段階で約束されているようにもっていくのが最上! 戦略は、上手い下手で、次の4ランクに分けられます。 1.敵の策謀を未然に防ぐ 2.敵国と友好国の同盟関係を断ち切る 3.敵の野戦軍を打ち破る 4.敵の城を攻め破る (言わず...
孫子の兵法(入門)

孫子 第3章 謀攻篇 9 戦わずして人の兵を屈する

■ レッドオーシャンは避ける。競争しないで競争に勝つ! 軍事力を運用する原則として、敵の戦力を保全したまま勝利するのが最上の策であり、敵戦力を撃破して勝つのはあくまで次善の策です。 百回戦闘して百回勝利を収めるのは最善の方策ではありません。...
孫子の兵法(入門)

孫子 第2章 作戦篇 8 兵は勝つを貴(とうと)びて、久しきを貴ばず

■ 長期持久戦からは得るものは少ないものです。短期決戦での勝利が効率的 第2章を通して説明した理由から、戦争では速やかな勝利こそ最高とみなされ、決して長期戦を高く評価することはありません。 戦争の利害・得失を熟知する将軍(組織のリーダー)は...
孫子の兵法(入門)

孫子 第2章 作戦篇 7 敵の貨を取る者は利なり

■ 競合(コンペチター)から奪ったシェアは通常の倍の価値があります 敵兵を殺すのは、憤怒の感情からですが、敵の物資を奪い取るのは利益を得ようとする精神がそうさせるのです。 戦車戦で敵の兵車を十台以上捕獲したときには全部を最初に捕獲した部隊長...
孫子の兵法(入門)

孫子 第2章 作戦篇 6 智将は努めて敵に食(は)む

■ 兵站(ロジスティクス)まで気配りして新事業を始める 巧みに軍(組織)を運用する者は、国内の民衆に二度も軍役を課したりせず、食糧を三度も前線へ補給したりしません。戦費は国内で調達しますが、食糧は敵地で確保します。 戦争を起こして、国家が貧...
孫子の兵法(入門)

孫子 第2章 作戦篇 5 兵は拙速を聞くも、未だ巧久(こうきゅう)を睹(み)ざるなり

■ いたずらに戦いを長引かせてはいけない 軍隊(組織)を運用するには、とてつもない大金が必要になります。 ・ 軍隊の編成(軽戦車千台、重戦車千台、歩兵十万人) ・ 外征の場合の兵糧の輸送(ロジスティックス) ・ 外国使節の接待費用 ・ 装備...
孫子の兵法(入門)

孫子 第1章 計篇 4 算(さん)多きは勝ち、算少なきは敗る

■ 冷静な思考が勝利を呼び込む まだ、実際に戦争を開始する前に、第1節で説明した「5つの基本事項」に照らして自軍と敵軍の勝率を比較・計量し、それに基づいて作戦計画を立案・策定して勝敗をシミュレーションしても「勝利」の予想が出てくるのは、敵よ...
孫子の兵法(入門)

孫子 第1章 計篇 3 兵とは詭道(きどう)なり

■ 戦いとは騙(だま)しあい 戦争とは、敵をだます行為です。 まず、どのようにして偽りの姿を見せるか。 ① 本当はある作戦行動ができるのに、できないフリをする ② 本当は自組織がある効果的な業務ができるのに、できないフリをする ③ 本当は目...
孫子の兵法(入門)

孫子 第1章 計篇 2 勢(せい)とは、利に因(よ)りて権を制するなり

■ 熟慮によって組織力を高め、機転によって勝利を収める 「前節」でお示した5つの基本事項に基づく計略を戦いの前に採用して組織力を高めることができたなら、敵(コンペチター)に勝利する体制を整えることができます。 次は、自組織に「勢(せい)」を...
孫子の兵法(入門)

孫子 第1章 計篇 1 兵とは国の大事なり

■ はじめに よく、「経営戦略」の基本的な考え方を整理するために、古典の部類に入る「兵法書」「軍事学」から、現代ビジネスに活用できる一節だけを引用し、歴史上の古戦や現代におけるビジネスケースに当てはめて解説している本が多く流布しています。手...
経営戦略(基礎)

経営戦略のメタフレームワーク(3)- 資生堂の中長期戦略

■ フレームワークを当てはめてみる 「前回」は、「経営戦略自体のフレームワーク」について説明しました。よく経営コンサルタントは、「発言そのものが絵に描いた餅」「フレームワーク論を振りかざすが実際には使えない」という論調で批判の対象になること...
経営戦略(基礎)

経営戦略のメタフレームワーク(2)- 戦略策定のかたち

■ フレームワークから自由になる 「前回」は、「経営戦略」を策定する際の「戦略を策定する」行為の「型」について説明しました。今回は、策定対象となる「戦略」自体のフレームワークについてお話したいと思います。 しつこいようですが、「フレームワー...
経営戦略(基礎)

経営戦略のメタフレームワーク(1)- 企業プロファイリング

■ 多層的なビジネス・ヒエラルキー 今回から、個別の経営戦略論の内容を解説する前に、経営戦略を策定する際の基本的なフレームワークを説明していきます。 標題にある「メタ・フレームワーク」の「メタ(meta-)」とは、「高次な-」「超-」「-間...
経営戦略(基礎)

戦略論の古典 クラウゼヴィッツの『戦争論』における「戦略」

■ 「戦略」と「戦術」の関係性 「前回」のおさらいから始めます。 ・「目的」を果たすために、必要な「目標」を立てる ・最も「目標」達成に確実な「手段」を選び取ることが「戦術」である それでは、「戦略」の立ち位置は、前述の「戦術」との関係性で...
経営戦略(基礎)

戦略論の古典 クラウゼヴィッツの『戦争論』における「目的」と「目標」

前回は、クラウゼヴィッツの『戦争論』から、「目的」と「手段」の関係についてお話ししました。今回は、これに「目標」が加わるとどうなるかご説明します。 英語訳を調べると、いろいろ和訳が混同され、強いて区分すると下記のようになります。 「目的」:...
経営戦略(基礎)

戦略論の古典 クラウゼヴィッツの『戦争論』から学べること

■ 「企業経営」に「軍事学」を持ち込んでいいのか 前回は、「経営戦略論」の系譜を紹介しました。これから暫く、戦争と歴史にちなんだお話が続きます。 ― 決して、単純に筆者が歴史オタクだからではありませんよ!(^O^) なぜなら、皆さんにはこれ...
経営戦略(基礎)

経営戦略論の見取り図

■ 「経営戦略」は重要か? 「経営戦略」というキーワードで検索サイトにて調べてみると、まことに喧(かまびす)しいものです。「戦略」の2文字は、「事業戦略」「機能戦略」「人事戦略」「IT戦略」「戦略経営」等と、経営学や経営実務の世界では盛んに...
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